2008年01月31日
Google、状況と鮮度に応じた検索結果QDF(query deserves freshness)とは
CNET Japan『検索結果の「鮮度」が変わる、Google "QDF"アルゴリズムの仕組み』より
Googleの検索結果が同じキーワードでも朝と夜で変化するという話を書きましたが、それについて説明している日本語の記事があまりないので、ここで解説をしておきます。この技術はもともと、米New York TimesのGoogleへのインタビューの中で紹介されたもので、QDF(query deserves freshness)と呼ばれるものです。
アイレップの渡辺隆広さんがGoogleのQDF(query deserves freshness)の説明をCNET Japanでしているのですが、これが分かりやすい。
僕がSEOを知ったきっかけって渡辺隆広さんの「検索にガンガンヒットするホームページの作り方―SEO(検索エンジン最適化)テクニックで効果的にPRしよう」という本なんですよね。
確か、僕が当時勤めていた会社を辞めてフリーになった時なので、2003年だったかな。
SEO業者って、けっこう怪しい感じの人だったり、憶測に過ぎないことを答えのように言う人が多い中、渡辺隆広さんから発せられる情報は日本では数少ない信頼できる情報のように感じます。
例えば、1月30日の夕方時点で、asahi.comなどに中国製の冷凍ギョーザを食べたことで腹痛や吐き気を訴えた人がいるというニュースが流れている(記事名:中国製冷凍ギョーザで腹痛・吐き気 農薬混入か 千葉)。例えばこのニュースが報道された時に冷凍ギョーザという検索数が増えた時、そのユーザーのインテントはおそらく冷凍ギョーザの作り方やおいしいお店を探しているのではなくて、そのニュースに関連する話題だろう。
今日の読売新聞の一面でも中国の冷凍ギョーザを食べて腹痛を訴えた人がいたというニュースがありました。
このように、「冷凍ギョーザ」というキーワードに関するなんらかの事件が起こった時には、「冷凍ギョーザ」を販売しているショップ情報や「冷凍ギョーザ」を使ったレシピ情報ではなく、この「中国の冷凍ギョーザを食べて腹痛を訴えた」ニュースに関することを知りたい人が多いということですね。
このニュースについて知りたい人が多いのだから、このニュースに関する鮮度の高い記事を検索結果に出すという。
つまり、その時々に応じて、その時の世の中の情勢に応じて、最適な検索結果を出す。
これがGoogleのQDF(query deserves freshness)なんですね。
なんだか、頭がいいですねー。
ちなみに、この記事を書いている段階(午前9時)での、GoogleとYahoo! Japanで「冷凍ギョーザ」で検索した時の検索結果画面は以下の通りです。
Google

Yahoo! Japan

Googleでは赤い下線のように「○時間前」とあり、ニュースサイトの記事が多いですね。鮮度(freshness)が反映されています。
一方、Yahoo!では一番上に「Yahoo!ニュース」へのリンクがありますが、通常の検索結果ではギョーザを販売しているサイトが多いですね。
ここで、別のケースを。
本日オープンした日経・朝日・読売新聞の3つが読み比べられる「くらべる一面 : 新s あらたにす(日経・朝日・読売)」というサイトがあります。
本日オープンなので、きっと様々なニュースサイトで告知されたでしょうし、テレビのニュースを観て、「あらたにす」で検索した人も多いでしょう。
そういう意味では、鮮度(fressness)が求められます。
以下、この記事を書いている段階(午前9時)での「あらたにす」というキーワードで検索した場合の検索結果画面です。
Google

Yahoo! Japan

両者とも1位は「あらたにす」のサイトですが、2位以下は全く違う検索結果がでています。
Googleでは、新しいサイト「くらべる一面 : 新s あらたにす(日経・朝日・読売)」に関する記事が検索結果画面に多く表示されますが、Yahoo!では全く関係ないけど、サイト内に「あらたにす」というキーワードが入っているサイトがたくさん表示されています。
こうやってみると、GoogleとYahoo!の検索精度の力の差をあらためて感じてしまいます。
一方、いまこのタイミングで「足利尊氏」や「織田信長」などと検索した場合、検索結果の鮮度は重要だろうか?おそらく歴史的事象について調査したいことがあって検索していると推定されるのであって、ウェブページの鮮度は問題にならないはずだ。
情報の鮮度が求められない場合は、freshnessを反映した検索結果にならないということですね。
仕組みは次の通りだ。ある一定の期間において、ブログ記事やニュース記事の中で特定のトピックの出現量が増加した時、Googleはそれを「話題性あり(hot)」と判断し、検索結果中に最新の情報を持つ(鮮度の高い)ページへのリンクの割合を増やす。これはGoogleが監視する検索クエリの増減量と照らし合わせて判定する。
世の中の状況、そして、ユーザーの意図や目的にあわせて、検索結果に鮮度が反映されたり、されなかったりするんですね。
やっぱり、検索精度という意味では、GoogleはYahoo!よりも数段上ですね。
でも、検索精度だけがユーザーに選ばれる条件ではないから、日本ではYahoo!がシェアナンバーワンなんでしょうね。
GoogleがYahoo!を抜くには、検索精度以外の何かが必要なようです。
