2008年02月24日
2007年、インターネット広告が雑誌を抜きテレビ、新聞、○○に次ぐ4位に
ITmedia『ネット広告費、雑誌を抜く 電通調査』より
電通が2月20日に発表した2007年の日本の広告費調査によると、総額は7兆191億円で、成長率は前年比1.1%と微増。いわゆるマスコミ4媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)が3年連続前年割れとなった一方、急成長したネット(6003億円)が雑誌(4585億円)を抜いた。
電通が2007年の広告費を発表しました。
そして、とうとう「インターネット広告が雑誌を抜いて、テレビ、新聞に次ぐ3位に!」と報道しているメディアもありますが・・・。
でも、よーく見てみてる、実は4位なんですよ。
まずは、ここ数年の広告費の移り変わりを含め、各媒体ごと広告費、前年度比などを見てみましょう。
日本の総広告費推移
2007年:7兆0191億円(前年比101.1%)
2006年:6兆9399億円(前年比101.7%)
2005年:6兆8235億円(前年比102.9%)
2004年:5兆8571億円(前年比103.0%)
日本の広告費は、2000年にITブーム(バブル??)があり3年ぶりにアップしましたが、ITバブルがはじけ、2003年までは減少が続いていました。
しかし、景気回復・デジタル家電・ブロードバンド環境の普及を背景に、2004年に広告費が増加し、2007年まで4年連続で前年比増加傾向が続いています。
といっても、前年比を見る限り、その伸びは徐々に停滞しています。
電通によると、2008年の総広告費は前年比101.7%と引き続き増加する見通しのようです。
2007年、マスコミ4媒体広告費
テレビ:1兆9981億円(前年比99.1%)
新聞 :9462億円(前年比94.8%)
雑誌 :4585億円(前年比96.0%)
ラジオ:1671億円(前年比95.8%)
俗に言う「4マス」の2007年度の広告費です。
いずれも、前年に比べ、広告費は減少しています。
では、次にインターネット広告を見てみましょう。
2007年のインターネット広告費
インターネット:6003億円(前年比124.4%)
この6003億円のうち、広告媒体費が4591億円、広告制作費が1412億円です。
そして、広告媒体費のうち、モバイル広告が621億円、検索連動型広告が1282億円という内訳になっています。
では、ここで4マス+インターネット広告の2005-2007年の広告費の推移を見てみましょう。
2005-2007年、4マス+インターネットの広告費の推移
<テレビ>
2005年:2兆0411億円
2006年:2兆0161億円(前年比98.8%)
2007年:1兆9981億円(前年比99.1%)
<新聞>
2005年:1兆0377億円
2006年:9986億円(前年比96.2%)
2007年:9462億円(前年比94.8%)
<雑誌>
2005年:4842億円
2006年:4777億円(前年比98.7%)
2007年:4585億円(前年比96.0%)
<ラジオ>
2005年:1778億円
2006年:1744億円(前年比98.1%)
2007年:1671億円(前年比95.8%)
<インターネット>
2005年:3777億円
2006年:4826億円(前年比127.8%)
2007年:6003億円(前年比124.4%)
インターネット広告がラジオ・雑誌に続き、新聞を抜くのはいつになるのでしょうか?早ければ来年くらいだったりして。
それとも、インターネット広告がこのまま伸びずに、下降するのでしょうか?
ふと思ったのですが、新聞広告は減少が続いていますが、新聞社ってウェブサイトもありますからね。
ウェブ上の広告費を合わせたらどうなんでしょうか?
紙+ウェブで見た場合、広告費は前年増になっている可能性がありますね。
2007年、その他メディアの広告費
衛生メディア:603億円(前年比110.8%)
屋外:4041億円(前年比102.4%)
交通:2591億円(前年比102.0%)
折り込み:6549億円(前年比98.3%)
DM:4537億円(前年比103.1%)
フリーペーパー・フリーマガジン:3684億円(前年比109.7%)
POP:1886億円(前年比102.2%)
電話帳:1014億円(前年比87.9%)
展示・映像ほか:3584億円(前年比103.7%)
こうやって見ていくと、前年比では圧倒的にインターネット広告が伸びていますね。
でも、テレビ、新聞に次ぐ第3位のメディアではないですよね?
折り込み広告(全国の新聞に折り込まれたチラシ)は6549億円とインターネット広告の6003億円より多いです。
ここで広告費順に並べてみたいと思います。
2007年、広告費順番
テレビ:1兆9981億円(前年比99.1%)
新聞:9462億円(前年比94.8%)
折り込み:6549億円(前年比98.3%)
インターネット:6003億円(前年比124.4%)
雑誌:4585億円(前年比96.0%)
DM:4537億円(前年比103.1%)
屋外:4041億円(前年比102.4%)
フリーペーパー・フリーマガジン:3684億円(前年比109.7%)
展示・映像ほか:3584億円(前年比103.7%)
交通:2591億円(前年比102.0%)
POP:1886億円(前年比102.2%)
ラジオ:1671億円(前年比95.8%)
電話帳:1014億円(前年比87.9%)
衛生メディア:603億円(前年比110.8%)
アメリカではDMの広告費が一番ですが、日本では依然としてテレビ、新聞が強いですね。
どんなにインターネット広告費が伸びようと、テレビ・新聞の影響力ってそれほど変わらないのかなとも思います。やっぱり、マスにはマスならでは強みってありますから。
それと、こうやってあらためて各媒体の広告費を見ていて思ったのですが、新聞を取らない人が増えたといえ、新聞関係の広告費ってすごいなと。
折り込み広告も新聞の中に入れられて配達されますからね。
さっきも書きましたが、各新聞社はウェブサイトを持っていて、そこでも広告を掲載しています。
単純に各メディア単発で見るのではなく、つながりを含めて見ていきたいですね。
