2008年03月04日
東芝 西田厚聰社長へのインタビュー、今後はビデオダウンロードへ注力
ITmeida『[WSJ] 東芝社長が語る「次世代DVDなし」の成長戦略』より
先日、HD DVD事業から撤退した東芝の西田厚聰社長へのウォール・ストリート・ジャーナルによるインタビュー記事が非常に興味深いです。
いくつか気になったフレーズをピックアップしてみようと思います。
・HD DVD事業からの撤退を最初に考えのはワーナーが1月4日にBlu-ray支持を発表した時。ワーナーが離れてしまっては、ソフトのシェアが20〜30%になってしまうので、もうチャンスはないと思った。
・HD DVDは東芝の45の戦略的事業部門の1つ。残り44の事業がある。
・現行規格のDVDプレーヤーの販売は続ける。ハリウッドの映画会社が新作をBlu-rayだけでなく、現行のDVDでもリリースするから。
・東芝のDVDプレーヤーは「アップコンバート」機能があるので、現行DVDを見ると非常に高画質。より改良すればHD DVDとの画質の違いは分からなくなる。
・将来的にテレビとPCがワイヤレスにつなげることができるので、PCの役割が重要になる。
・ビデオダウンロード市場こそ、東芝が望んでいること。HD DVD事業のない今、もっとこの分野にエネルギーを注いでいく。
・余暇には小説、政治、経済、経営、歴史、科学をテーマにした本を同時に6~7冊読んでいる。うち2〜3冊は英語の本。
西田社長はパッケージメディアの画質は現行のDVDプレーヤーの改良でフォローできる。そして、今後はビデオダウンロード市場にエネルギーを注いでいくと言っています。
僕はこの視点はすばらしいと思いますね。
「東芝、ブルーレイには勝てないためHD DVD撤退を発表」でも書きましたが、今後の音楽や映像の分野ではパッケージメディアよりもネットからダウンロードに移行していくと思うんですよね。
1家に1台のテレビから1家に1台のパソコンになり、将来的には1家に1台のホームサーバーという流れになると思っています。
とりあえず、ホームサーバーに必要なデジタルデータをぶっこんでおいて、必要な時に必要な場所からダウンロードしてくるという。
なので、パッケージメディアに対するハイプラットフォームよりもビデオダウンロード市場にエネルギーを注いでいくという姿勢の方が今後の世の中の流れにマッチしていると思うんですよね。
世の中では次世代DVDの負け組になってしまった東芝ですが、個人的には今後の東芝には期待ですね。
