ウォーレン・バフェット、金融危機だからこそ私はアメリカ株を買う
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NYTimes.comにウォーレン・バフェットの「Buy American. I Am.」という記事があるんですね。
ウォーレン・バフェットと言えば、世界長者番付では常に上位に名をつらね、慈善家として有名な投資家です。
当サイトでも何度か出てきています。
世界長者番付、ビルゲイツは3位に下落、日本では森トラスト社長が1位(2008年3月16日)
米長者番付、ビル・ゲイツが14年連続1位(2007年9月21日)
世界長者番付、ビル・ゲイツが13年連続1位、日本では孫正義が1位(2007年3月9日)
ウォーレン・バフェットがビル・ゲイツの「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金」に4兆円以上の寄付(2006年6月28日)
僕は株式投資は全くやらないし、専門用語もよく分からないのですが、この記事を訳してみようと思います。
スポーツでも投資でもビジネスでも、どんな分野でもトップにいる人の意見や考え方、モノの見方は参考になるので。
かなり意訳になると思いますし、部分的に間違った訳になる可能性もあるので、正確な内容が知りたい人は下記のニューヨークタイムスのページを見て下さい。
Warren Buffett - Buy American. I Am. - NYTimes.com
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では、以下、ウォーレン・バフェットがNew York Timesに書いた記事「Buy American. I Am.」です。
私はアメリカ株を買う
現在、金融業界はアメリカでも海外でも混乱状態にある。
その上、この金融問題は経済活動全体にも漏れだし、今となっては油がほとばしる油井のようだ。
近いうちに、失業者が増え、企業活動は低迷し、ニュースや新聞の見出しにはゾッとするような見出しばかりになるだろう。
だからこそ・・・私はアメリカ株を買っているのである。
今、私が話しているのは、以前からアメリカ国債以外は所有していない個人口座のことだ。(慈善財団に寄付することを約束している私の会社バークシャー・ハサウェイの話ではない。)
もし、株価が魅力的であり続けるなら、バークシャー・ハサウェイ以外の私の純資産はすぐにでもアメリカの普通株が100%になるであろう。
なぜか?
私の投資ルールはシンプルで「人々がどん欲な時は慎重になり、人々が慎重な時はどん欲になる」だ。
そして、現在は間違いなく不安が世界中に広まり、ベテラン投資家でさえも不安にとらわれている。
確かに、投資家が高いレバレッジの効いた株や競争力が弱っている企業に不安になることは正しいことだ。
しかし、国内に存在する多くのすばらしい企業の長期的な繁栄を考えると、そんな不安は意味をなさない。
実際、優良企業でも収益の一時的低落に苦しむことになるであろう。
しかし、たいていの一流企業は、これから5年、10年、20年とかけて新しく記録的な収益を上げるであろう。
ここで1つだけクリアにしておきたことがある。
私は株式市場の短期的な動きを予測することなんてできない。
これから1ヶ月、あるいは1年の間に株価が上がるのか下がるのかどうかは全く分からない。
しかしながら、投資家の心理、あるいは経済の状況のどちらかが上向きになる前に、市場が上昇することはかなりの確率でありうることだ。
だから、もしあなたがコマドリ(アメリカでは春のシンボルとなっている鳥)が来るのを待っていたら、春は終わってしまうだろう。
ここで少し歴史の話をしよう。
世界大恐慌が起こった時、1932年7月8日にダウ平均株価が41ドルの底値をついた。
そして、経済状況はフランクリン・ルーズベルトが政権につく1933年3月まで悪化し続けた。
そんな状況の中、その時までに市場はすでに30%も上昇していたのだ。
または、ヨーロッパと太平洋でアメリカがひどい状況に置かれていた第二次世界大戦初期の頃を振り帰ってみよう。
同盟国がの運命が好転する前(戦争に勝利する前)の1942年4月に市場は底をついた。
また、80年代初頭、株を買うべき最良のタイミングは、インフレが猛威を振るい、経済が最悪の時だった。
つまり、悪いニュースは投資家にとっては最良の友なのだ。
悪いニュースのおかげで、あなたは株価が落ちた時点でアメリカの未来を買うことができるだ。
長期的に見ると、株式市場のニュースは良いものになるだろう。
20世紀、アメリカは数々の困難に耐え抜いてきた。たとえば、2度の戦争、外傷や膨大な資金を必要とする軍事的衝突、世界大恐慌、10あまりの不況や金融恐慌、オイルショック、インフルインザの流行、不祥事を起こした大統領の辞職などなど。
しかし、ダウ平均株価は66ドルから11,497ドルまで上昇した。
あなたは、それほどの株価の上昇が起こった20世紀では、どんな投資家でも資産を失うことなんてありえないと思うかもしれない。
しかし、投資家の中には資産を失ってしまう人もいた。
そんな哀れな投資家は、不安を感じない時にだけ株を購入し、ニュースや新聞の見出しが不安を煽るようなことを報道しはじめた時に売り始めたのだ。
現在、現金で資産を保有している人々は不安を感じていません。
しかし、現金で資産を持つべきではありません。
現金で資産を持つということは、実質的に何も生まない、必ず価値が下がるひどい長期資産を所有することを選択したことになるのです。
実際、政府が現在の金融危機を緩和するために取り組んでいる政策は、おそらくインフレを引き起こし、それによって現金の持つ本当の価値が低下するのを加速させるであろう。
普通株はこれから来たる10年に渡って、かなりの度合いで現金を上回る優れたパフォーマンスをするでしょう。
現在、現金を固守している投資家は、効率的に時間をかけて、将来的には現金から距離を置こうと考えている人たちでしょう。
良いニュースが流れ始めるのを待っていたら、そんな投資家たちはウェイン・グレツキー(史上最も優れたホッケー選手と言われている元プロアイスホッケー選手)の次のアドバイスを無視していることになる。
「 “I skate to where the puck is going to be, not to where it has been.” (私が目指すのは球が向かう先であって、球があった場所ではない)」
私は株式市場について考えたくありませんし、再度強調しますが、短期的に市場がどう動くかなんて分かりません。
それでも私は、空っぽになった高層ビルに開店したレストランにならって、はっきりと次の言葉を贈りたいと思います。
「“Put your mouth where your money was.”」
今日、私の資産と言葉は両方とも普通株の方を向いています。
最後の「“Put your mouth where your money was.”」ですが、これは「Put your money where your mouth is. 」をもじった言葉だと思います。
「Put your money where your mouth is.」はギャンブルの時によく使われる言葉で、「口を出したところに金を置け」という意味です。
たとえば、競馬で「”次は2番の馬が来る”と発言したら、言うだけでなくお金を2番の馬に掛けろよ」という感じです。
「言うだけじゃなくて行動に移せ」という意味ですね。
でも、ウォーレン・バフェットの場合は「money」と「mouth」の位置が逆になっているので、「私は金融危機になってからすでにアメリカ株を買っていて、だからこの記事でもそれについて主張した」ということを言いたいんだと思います。たぶん。。
この文章を読んで、ウォーレン・バフェットの性格って「Be fearful when others are greedy, and be greedy when others are fearful.(人がどん欲な時は慎重になり、人が慎重な時はどん欲になる)」というひと言に表れているように感じました。
「右むけ左」みたいな。
みんなが右に真理を見出している時は、左に真理を見出す行動をするみたいな。
バフェットからの手紙 - 「経営者」「起業家」「就職希望者」のバイブル
ローレンス A カニンガム
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