アマゾンマーケットプレイスではなぜ1円で本を販売されているのか?

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昨日「アマゾンマーケットプレイス(中古本販売)で送料をできるだけ安くする配送手段」という記事を書きましたが、アマゾンマーケットプレイスで本を出品して、あらためて1円で販売されている本が多いことに気づきました。

なぜ、1円なんかで売るのでしょうか?

1円で販売して儲かるのでしょうか?

労力に見合う何かがあるのでしょうか?

そんな風に思い、アマゾンマーケットプレイスで1円で本を販売するメリットを考察してみました。

アマゾンマーケットプレイスから支払われる送料代金

まず、アマゾンマーケットプレイスで本、CD、DVDを販売して売れると、送料として340円もらえます。

以下、Amazonから支払われる送料の一覧です。

本:¥340

CD・レコード:¥340
ビデオ:¥380
DVD:¥340
PCソフト:¥340
TVゲーム:¥340
エレクトロニクス:¥450 + ¥50/Kg
ホーム&キッチン:¥450 + ¥50/Kg
おもちゃ&ホビー:¥500
スポーツ&アウトドア:¥500
ヘルス&ビューティー:¥500

マーケットプレイスへの出品:配送料と配送方法

この時点で、アマゾンマーケットプレイスに出品したことがない人は、

「1円で本を販売しても、340円が送料としてもらえるのだから、くろねこメール便の送料160円を引いても、181円儲かるのね」

と思うかもしれません。

しかし、Amazonもボランティアでこのような誰でも中古屋さんができるシステムを提供しているわけではありません。

営利企業ですから、当然、そこには販売するたびに手数料がかかります。

アマゾンマーケットプレイスの手数料

アマゾンマーケットプレイスの手数料は、商品が売れた時にはじめて請求されるのですが、なんと3種類の手数料があります。

(1)¥100の基本成約料

(2)販売手数料(出品価格の15%、エレクトロニクスは出品価格の10%)

(3)カテゴリー成約料(本:¥80、CD/DVD:¥140)

マーケットプレイスへの出品:手数料と価格設定

つまり、100円で本が売れた場合、そこから「基本成約料100円」「販売手数料15円」「カテゴリー成約料80円」の合計195円の手数料が引かれます。

つまり、95円の赤字です。

でも、送料として340円もらえるので、245円がアマゾンから入金されます。

そして、その本の厚さが1〜2cmならヤマト運輸の「くろねこメール便」の送料が160円かかるので、手元に残るお金、つまり利益は85円ということになります。

100円の本をアマゾンマーケットプレイスで中古本として販売したら、85円の利益になります。

といっても、この85円の利益には、封筒代金や自分の作業時間などは考慮していません。

販売額と手数料と入金額

では、ここで「本の販売額」と「アマゾンマーケットプレイス手数料」と「アマゾンからの入金額」の関係をまとめてみたいと思います。

当然ですが、送料として支払われる340円を加算して入金額を出しています。

販売額 手数料 入金額 備考
1円 180円 161円 基本成約料とカテゴリー成約料の180円のみ
2円 180円 162円
3円 180円 163円
4円 181円 163円 販売手数料が加算される
5円 181円 164円
10円 182円 168円
20円 183円 177円
30円 185円 185円
40円 186円 194円
50円 188円 202円
100円 195円 245円
150円 203円 287円
200円 210円 330円
212円 212円 340円 手数料が100%
250円 218円 372円
300円 225円 415円
400円 240円 500円
500円 255円 585円
517円 258円 599円 手数料が50%
580円 267円 653円
600円 270円 670円
700円 285円 755円
800円 300円 840円
900円 315円 925円
1000円 330円 1,010円
1500円 405円 1,435円
2000円 480円 1,860円
2400円 540円 2,200円

では、次にAmazonからの入金額から160円の送料を引いた額、つまり利益を見てみたいと思います。

いくらで売ったらいくら儲かるのか?販売額と利益の関係

まず、世の中の書籍はほとんどが1〜2cmの厚さです。

つまり、送料はヤマト運輸の「くろねこメール便」で160円ということになります。

Amazonからの入金額から、この送料160円を引いた額、つまりアマゾンマーケットプレイスで本を販売して得られる利益額をまとめてみます。

※本の厚さ1〜2cmの場合(送料160円)
販売額 利益
1円 1円
10円 8円
30円 25円
50円 42円
100円 85円
150円 127円
200円 170円
250円 212円
300円 255円
400円 340円
500円 425円
600円 510円
700円 595円
800円 680円
900円 765円
1000円 850円
1500円 1275円
2000円 1700円

これを見ると、1円で販売しても利益は1円なんですね。

封筒代金や作業の労力を考えたら、むしろ赤字でしょう。

こんな状況で、なぜ1円で販売するのでしょうか?

まず、考えられるのは本の厚さが1cm以内なら送料が80円になります。

つまり、利益が81円になります。

でも、「アマゾンマーケットプレイス(中古本販売)で送料をできるだけ安くする配送手段」で書きましたが、厚さが2cmを超える本は重さ1kg以内なら340円、重さ2kg以内なら450円の送料がかかります。

つまり、厚さ2cm以上、重さ1kg以内の本の場合は、上記の金額から180円(340円-160円)を引いた金額が利益になり、250円以下で販売したら赤字です。

厚さ2cm以上、重さ1〜2kgの本の場合は、上記の金額から290円(450円-160円)を引いた金額が利益になり、350円以下で販売したら赤字です。

だから、厚さ2cm以上の本を必要以上に安く販売したらダメなんですね。。

お金払って、受け取ってもらっているようなものです。

メリットとしては、本棚にスペースができるくらいでしょうか。

あと、実際に出品してみて思ったのですが、けっこう作業が大変です。。

作業としては以下のものが考えられます。

(1)納品書の印刷

(2)本と納品書を透明の袋に入れる。

(3)封筒に送り先のラベルを貼る。

(4)最寄りのコンビニまで行って配送の手続き。

(5)相手に本を配送したことを管理画面から連絡。

なので、僕としては「ムダに安く売るのはやめた方がいい」という結論になりました。

たくさん売れれば、本棚に空きスペースができたり、本を入れた段ボールを置いた場所が空いたりといったメリットがありますが、それを考えても作業が大変。。

このことに気づいてから、出品した本の値段を全体的に上げました。

頻繁に売れることよりも、作業に見合った金額で売れることを優先したという訳です。

ただ、ブックオフで買い取ってもらえなかった、つまり本としての価値を見出してもらえなかったような本が、アマゾンマーケットプレイスでは1000円で売れたりといった面白い発見もあります。

「へぇ〜、こんな本も売れるんだぁー」みたいな、出品した人しか分からないデータが入って、それはそれで面白いですね。

※追伸(2010年9月7日)

アマゾンマーケットプレイスの送料が340円から250円に値下げしたので、本を1円で売る人や業者は今後減ってくると思われます。

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