スティーブ・ジョブズ、パーソナルコンピューターとマウスを作った男

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何週間か前の話ですが、日曜日の朝にTBSでやっている「がっちりマンデー!!」でApple(アップル)のスティーブ・ジョブズの特集がやっていました。

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則

スティーブ・ジョブズを「儲けの達人」として紹介していたのですが、Appleのすごさ、そしてスティーブ・ジョブズのヤバイくらいのすごさが簡潔にまとめられていて非常に面白い内容でした。

マウスを作ったのはスティーブ・ジョブズだったんですね。盲点でした。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則

以下、番組内容の要約です。


1955年アメリカ。後にコンピューターの歴史を大きく変える2人が誕生。マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツとAppleの創業者スティーブ・ジョブズ。

2人の道のりは両極端。

ビル・ゲイツ
大学は超一流のハーバード。在学中にマイクロソフトを企業して世界一のお金持ちへ。

スティーブ・ジョブズ
地方の小さな大学を学費が払えないという理由で中退後、ゲームメーカーに勤務。そして、アップルを起業。

さらに2人の違いは、ビル・ゲイツは超一流の技術者なのに対し、スティーブ・ジョブズは機械の知識はほとんどなし。コンピューターに関しては素人だった。

ジョブズがコンピューターに素人だったことが、コンピューター業界に革命を起こすことに。

1976年、ジョブズがゲームメーカーに勤めていた頃には、会社にあったコンピューターはとにかく大きく、冷やさないとすぐに壊れてしまう扱いにくい機械だった。

機械が得意ではないジョブズは、そんなコンピューターに手を焼いていた。

そこで、「誰でも簡単に使えるコンピューターを作れば絶対に儲かるはず!」と考えた。

ジョブズが目指したのは「オシャレな文房具みたいなコンピューター」を作ること。

当時のコンピューターは何台もの機械がバラバラで味気ないものだった。

機械の知識がなかったジョブズは友人のスティーブ・ウォズニアックに頼み、1つの箱の中に全部の部品が入ったコンピューターを作った。こうして1976年に「Apple I」が誕生。

そのデザインは木製の箱に青色のデザインとオシャレ。

Apple I
(※上の写真はボディーが青くないですが、放送内では青いボディーの「Apple I」が紹介されていました。)

さらに、ジョブズは「どうしてもプラスチックケースに入れたい」と思った。それまでのコンピューターはスチール製の無機質なものばかりだった。

デザインを重視していたジョブズは、デザインの自由度が高いプラスチックにこだわった。

そして、1977年に「Apple II」が誕生。

Apple II

プラスチックケースに入れ、一体化することに成功。

ジョブズは世界初の個人用コンピューター「パーソナルコンピューター」として販売した。

「パソコン」という呼び名を作ったのはスティーブ・ジョブズ。

そして、世界初のパソコンである「Apple 2」は大ヒット。

ジョブズは24歳という若さで億万長者の仲間入りへ。

ジョブズのデザインへのこだわりはハンパじゃない。外からは見えない内部の配線の美しさまでこだわった。ジョブズがよく行ったセリフ。「偉大な大工は誰も見ないからといって床裏にひどい木材を使ったりはしない」。

だから、今でもAppleのノートパソコンは裏面(机との接点で見えない場所)まで美しい。他社はノートパソコンの裏面のデザインまで気にしない。

また、アップル製品には「Made in Japan」のような記述ではなく、「Designed by Apple in California」と記述している。

ジョブズのすごさはデザインのこだわりだけでない。

1984年、ジョブズはこれまでのコンピューターの概念をひっくり返す商品を開発した。それが「マッキントッシュ」。発売から100日で7万台と当時としては驚異的な販売数を上げた。

「マッキントッシュ」以前のコンピューターは、扱うのが難しくて、専門家やマニアだけが使っていた。

なぜなら、データをデスクトップからフォルダへ移動するという今ならドラッグ&ドロップでできる簡単な作業でも、難解な記号を覚え、「どこどこにあるどんなデータをどこに移動する」とキーボードで打ち込む必要があった。

ジョブズが目指したのは説明書なしでも感覚的に操作できるパソコン。

そこで、採用したのが「マウス」。機械というより人間の感覚での操作。

そして、マウス操作の中でも画期的な仕組みが「ゴミ箱」だった。

「マッキントッシュ」以前のコンピューターでは、いらないデータを削除する時には「delete」と打ち込まなければ、データを消すことができなかった。

ジョブズは「いらないものはゴミ箱へ捨てる」という日常生活の感覚をパソコン画面上に取り入れ、データを捨てるための「ゴミ箱」を作った。

ビル・ゲイツ率いるマイクロソフトも「こりゃいい!」とAppleを真似して、「マッキントッシュ」から9年後に発売された「Windows 3.1」でマウスを採用した。そして、「マッキントッシュ」から11年後の1995年に発売された「Windows 95」ではゴミ箱も採用。

こうして、スティーブ・ジョブズはパソコン業界に大革命を起こしたが、1985年にAppleの経営が悪化。

ジョブズは「マッキントッシュ」の販売予測を大きく読み間違え、大量の在庫を抱えてしまった。

さらに、「ジョブズは細かいことにこだわりすぎ」などといって、ジョブズのやり方に社内で反対意見が続出。

さらに、1985年ジョブズ30歳の時に、自分の作った会社から「辞めてくれ」と追放された。

しかし、ジョブズを追放したAppleはその後もヒットパソコンを作り出せず、さらに経営悪化。

一方、ジョブズは「コンピューターグラフィックスだけで映画が作れないかなぁ」と考え始め、CG制作会社「ピクサー」を創業。

「ピクサー」で作った映画1作目が「トイ・ストーリー」。世界初の全編CGの長編アニメーション。

アニメの歴史を変えた「トイ・ストーリー」は、「ディズニーの白雪姫以来、最大の進歩だ」と評価され、1995年の興行収入は3億ドルで世界ナンバーワンに。

その後も「バグズ・ライフ」「ファインディング・ニモ」と大ヒットを連発。

「ピクサー」で作った全ての作品の興行収入を合わせると約4432億円に。

1997年、倒産寸前のAppleから「戻ってきて欲しい」と復帰を打診される。

Apple復帰にわたり、ジョブズは「私にはアップルを好く出す計画がある」と言い、1998年に「iMac」が誕生。

ジョブズ復帰前のAppleのパソコンは「オシャレな文房具」とは言えないものだったが、「iMac」はデザインもオシャレで5色のバリエーションでまさに「オシャレな文房具」の復活。

手頃な価格設定も受けて、若者たちの間で大ヒットに。

ジョブズは倒産寸前のAppleの業績をあっという間に回復させた。

現在もAppleのCEOを勤めるジョブズの給料は1ドル。ジョブズは給料が1ドルでも生活に困らない。なぜなら、「ピクサー」を立ち上げてディズニーに売った。その代わりにディズニーから株をもらっていて、ジョブズはディズニーの個人の筆頭株主になっている。

パソコンで大成功したスティーブ・ジョブズは、もの作りの達人であると共に、儲かりビジネスの達人でもあった。

マイクロソフトは「Windows」というソフトを世界中に売って儲けているが、ハードであるパソコン本体は別の会社が作っている。

一方、Appleはソフトとパソコン本体(ハード)をセットで販売してきた。「ソフトとハードのセット売り」で儲けてきた。

2001年以降、ジョブズは「ソフトと本体をセットにすれば、パソコン以外でも儲かるぞ!」と考え、パソコン以外のジャンルに進出。

2001年、「iPod」を販売。全世界での売上は約2億台の超大ヒット商品に。それまでの携帯音楽プレーヤーのようにごちゃごちゃとボタンがついてなく、丸いホイールのみで操作するシンプルインタフェースが特徴。

そして、「いま音楽革命が訪れようとしている」と「iTunes」を開発。

実際に音楽革命を起こしたのがiPodで使われているソフト「iTunes」。「iTunes」を使えば、パソコン上で欲しい音楽がすぐに買えて、すぐに聴ける。これまでの「CDを売って儲ける」という音楽業界の概念を大きく変えた。

その「iTunes」を使えるのは「iPod」だけ。「iTune」を使うには「iPod」を買わなきゃいけない。

しかも、「iTunes」はWindowsでも無料で使うことができたので、マックユーザーだけでなく、Windowsユーザーにもアプローチできた。

ジョブズは音楽でも「儲かる仕組み」を作ってしまった。

2007年、「今日アップルは電話を再発明する」と「iPhone」を発売。全世界の販売台数は約1700万台と大ヒット。携帯電話なのにボタンがないのが特徴。タッチパネル。

「パソコン」から「音楽」そして「携帯電話」へと、スティーブ・ジョブズは革命を起こし続けてきた。

そんなジョブズは、新製品が出る時いつもこう言う。

「アップルが本当に評価されるのは、次の商品が世の出るときだ」

スティーブ・ジョブズ I
スティーブ・ジョブズ I
スティーブ・ジョブズ II
スティーブ・ジョブズ II
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