ウサイン・ボルトが9秒58の世界新を出したレースの動画(世界陸上ベルリン大会)

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8月16日、世界陸上ベルリン大会の100メートル走にて、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が9秒58という驚異的なタイムで自らの世界新記録を樹立しました。

ウサイン・ボルト

まだ、記録にも新しい北京五輪で9秒69の世界新記録を出したのが、ちょうど1年前の2008年8月16日。

この1年間で更なる進化を遂げた黒い稲妻ウサイン・ボルト9秒58を出した100メートル決勝の動画がYouTubeにアップされています。


USAIN BOLT NEW WR 9.58 [ World Championship in Berlin, Germany ]

ウサイン・ボルトは身長196cm、体重86kgと短距離選手としてはかなり大型なバレーボール選手のような体型をしています。

基本的に、短距離走では、長身の選手は不利と言われています。

というのも、早いピッチを必要とするスタート時の加速が鈍くなるからです。

読売新聞『一気に0秒11短縮、ボルト「オレはすべて可能」』によると、ウサイン・ボルトは次のように語っています。

「自分自身の世界記録より0秒1以上も速く走れるなんて考えもしなかった。でも、オレにとってはすべてが可能なんだ」

「オレにとってはすべてが可能」

一度は言ってみたいセリフです(笑)。

ウサイン・ボルトはまだ22歳です。

2位になったタイソン・ゲイが現在27歳。

ちなみに、タイソン・ゲイはこの決勝戦で自己記録を更新した9秒71を出しています。この記録はウサイン・ボルトの9秒58、9秒69に次ぐ記録です。

つまり、ウサイン・ボルトも生活面や体調面、メンタル面のケアをしっかりとやれば、あと5年は進化する可能性があるということです。

あくまで可能性ですが、将来的に9秒4台を出す可能性は十分に考えられるでしょう。

今回の決勝戦でのウサイン・ボルトの最高速度は44.7キロです。自動車と変わらない速さです。

しかも、記録の1000分の1秒以下は切り上げられるため9秒58という記録が公式タイムになっていますが、大会公式時計のセイコーによると、むしろ9秒57に近かったとか。

以前、何かの本で読んだことがあるのですが、100メートル走で10秒台が当たり前の時代には、9秒台なんて人間には不可能と言われていたそうです。

しかし、名前は忘れてしまいましたが、誰かが9秒台を出すと、その後、続々と100メートルを9秒台で走る選手が現れたとか。

そして、いつの間にか9秒台は当たり前の時代に。

別の話では、重量挙げの選手がどうしても自己ベストを更新できなかったけど、コーチが嘘をついて、実際には自己ベストよりも5キロ重たいのに、「5キロ軽い」と言ったら、その選手は挙げてしまったということもあったそうです。

こういった話を耳にすると、人間は気持ちの持ちようというか、良い意味で自分自身を騙すことによって、自分の眠っている力を発揮できる動物なんだぁ〜と思ったりします。

裏を返すと、勝手に自分自身に限界を作ってしまう動物ということでしょう。

今回のウサイン・ボルトの記録を見て、一番焦っているのは日本陸連と日本人陸上選手のようですね。

47NEWS『日本陸上界、ボルトに衝撃 「世界の伸びが速すぎる」』より

急速な世界の進歩に比べ、日本記録は伊東浩司氏(当時富士通)が1998年に10秒00を出して以来、更新されていない。

日本陸連の高野進強化委員長はボルトの走りを「規格外の選手で階級が違う戦いのようだ。9秒4台まではいける」と評した上で「日本も底辺は上がっており、いずれ突き抜けるときが来る」と期待感を口にした。

塚原は「日本記録が11年も変わっていない状況では世界と離れていく。何かを変える必要がある」と悩ましそうな表情を浮かべた。

日本の100メートル走の記録は11年も変わっていないんですね。

底辺が上がってきていても、記録が更新されていないということは、むしろ退化しているような印象を受けます。

塚原選手は「何かを変える必要がある」と言っていますが、変える必要があるのは、陸上だけでなく、日本のあらゆることに言えることだと思いますね。

「Change」が必要なのは、アメリカだけでなく、日本も同様でしょう。

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