2010年06月28日
アルビン・トフラー 第三の波、「未来への提言」動画でちょっと先の未来を予測する
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お世話になっている社長さんに「どうすれば、あなたのようにちょっと先の未来を予測できるようになるのですか?」と尋ねたら、アルビン・トフラーの「第三の波」を読むことを勧められました。
絶版していますが、中古で買うことができます。
それから、ネットでアルビン・トフラーのことを調べていたら、こんな動画を見つけました。
「第三の波」 【前編】 アルビン・トフラー 未来への提言
NHK BSで放送されている番組「未来への提言」の動画です。2007年1月に放送されました。
「第三の波」 【後編】 アルビン・トフラー 未来への提言
ざっとですが、この番組の【前編】で語られている内容をダイジェスト的にまとめてみようと思います。
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まず、人類の歴史を見ていくと、今まで3つの波があった。
◎第一の波:農業革命
一万年ほど前、狩猟などに頼っていた人類の生活を一変させた。
◎第二の波:産業革命
18世紀、工業化による大量生産の時代が始まった。
◎第三の波:情報革命
コンピューターという新たな技術がもたらした情報化社会への変革。
当時は珍しかったパソコンにいち早く目をつけ、在宅勤務の普及など私たちのライフスタイルが変わっていくと予測した。
情報革命による社会の変化は、25年後の今、現実のものとなっている。
アルビン・トフラーは、次のように語る。
歴史を見れば、今起きていることには必ず1つの傾向があるということが分かります。
それはいわば波のようなもので、直線的な変化ではありません。私たちが第三の波について語る時、多くの人はテクノロジーの変化のことだと思っています。しかし、もっと注意深く観察すれば、テクノロジーの変革は社会のありとあらゆる構造を変えていくのだと気付くはずです。
実際に夫婦の関係、教師と生徒の関係、職場での上司と部下の関係などで、劇的な変化が起きています。
政治や社会にも大きな変化が見られます。日本やアメリカだけでなく、至る所で、これまでの枠組みが根底から崩れてきています。
そして、これらに変わる新たな境界線が日々生まれているのです。これは、過去の2つの大変化に匹敵する重要な革命です。
歴史的に見ると、農業革命による第一の波が最初の変革をもたらし、工業化時代の第二の波がそれに続きました。
そして今、知識に基づく経済への移行、つまり、第三の波という重要な革命がかつてない規模で起きているのです。
1928年に生まれたアルビン・トフラーは大好況時代のニューヨークで育ちました。
大学を卒業後、社会の実態を知りたいと5年間工場で働きました。
その後、ジャーナリストとして活躍し、雑誌のフォーチュンの副編集長を務めました。そして、1970年、未来学者としてデビューしました。
アルビン・トフラーは、さらに次のように語ります。
工場で働いてよく分かったことは、組み立てラインで働く人々が、規則にしばられ、まさに機械の一部になっていたということです。
一方、農業革命後の農耕社会では農場で働く集団の単位は家族です。誰かが遅れてきてもこれといった問題はありません。
たぶん、おじさんがかわりに仕事を片付けてくれるでしょう。
次の日、おじさんの分も働けばいい。
リラックスした気楽な環境です。作業は過酷ですが、時間に縛られることはありません。
しかし、産業革命後、もしあなたが工場で遅刻をすれば、他の1000人の労働者の仕事を妨げます。時間を守り、何時間も同じ作業をし続けることが大切になったわけです。
12年かけて構想した「富の未来」でトフラーは「第三の波の経済では知識こそが重要であり明日の石油だ。(knowledge is the oil of tomorrow's economy.)」と指摘しています。
物作り中心の産業から脱却して、知識が主役の新たな経済へ移行するというのです。
トフラーが「富の未来」で言った「第三の波の経済では知識こそが重要であり明日の石油だ。」の良い例はIBM。
IBMは採算の合わないパソコンの製造部門を1300億円あまりで中国のメーカー・レボノに売却して世界を驚かせました。
その背景には、ハードウェアを製造するメーカーから特許を武器にしたソフトウェア提供会社に生まれ変わろうという戦略があります。
特許の数は2004年の1年間だけで3000件を超え、特許がもたらした収入は会社全体の利益の15%を占めている。
アルビン・トフラーは、この状況について次のように語ります。
今、知識と経済の関係は大きく変わっています。
知識を基礎にした第三の波の経済では、規模が大きければそれだけ有利になるという考え方はもはや通用しません。確かに、第二の波では大量生産こそが重要でした。工場である製品に変更を加えようとすれば大きなコストがかかります。
たとえいば、灰皿を別デザインにしたければ、組み立てラインを止めなくてはなりません。1万人の労働者を待たせることになります。灰皿1つでもとても高くつくのです。
経済学者はこれを「規模の経済」と呼んでいます。規模が大きければ、それだけ経済的に有益だと言うことです。
しかし、最近、経済が極めて好調なのはむしろ小さな国です。フィンランドやアイルランド。大国ではなく小国です。
このことは、「規模の経済」という概念に起きている変化を反映しています。知識経済で重要なアイデアや情報は大量生産されません。1人の人間の発想が組み立てラインで働く1万人が生み出すものよりも価値を持つかもしれないのです。
そして、トフラーは知識を基礎にした第三の波の経済では、時間や空間の概念も変化するという。
たとえば、スピードが重要視される知識経済の社会では、時代の変化に対応していくスピードが世の中の様々な組織や制度で大きく違っているという。
その違いを車のスピードにたとえると・・・
1位:企業(100km/h)
厳しい競争にさらされている企業は、新しい技術や市場の変化に敏感に対応し、製品や内部組織を即座に変えていく。
2位:NGO・社会団体(90km/h)
小回りが効くネットワークを生かして、敏しょうに活動。
3位:家族(60km/h)
在宅勤務の進展や新しいライフスタイルの登場など、その機能は急速に様変わりしている。
4位:労働組合(30km/h)
想像力が重視される仕事が多くなる中で、役割を見失いつつある。
5位:官僚機構(25km/h)
規制によって世の中の変化を妨げ、意思決定も極端に遅い。
2005年ハリケーン・カトリーナの対応による大惨事(死者は1300人を超えた)が良い例。
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以上です。続きは動画で観て下さい。
この記事でアルビン・トフラーという人物に興味を持った人は、年代順に彼の代表作を読んでみるといいでしょう。
◎1970年
未来の衝撃
◎1980年
第三の波
◎1990年
パワーシフト―21世紀へと変容する知識と富と暴力〈上〉 (中公文庫)
パワーシフト―21世紀へと変容する知識と富と暴力〈下〉 (中公文庫)
上の3つが「トフラー三部作」と言われている代表作です。
そして、2006年に「富の未来」が出版されました。
◎2006年
富の未来 上巻
アルビン・トフラー は1928年10月4日生まれなので、現在81歳です。
次の本は出版されるのでしょうか?
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